着物を普段着にするのはおかしくない!
とは言え、街中ではほぼ見かけないので不安ですよね?→特に男性!
周りの目が気になるよー!
特に家族からは色々言われるけど、それはちょっと心配しているだけ…。
でも大丈夫!
何故なら各SNSを見れば、着物を着こなす人がたくさんいることに気付くはずだから!
それを見て興味を持つ人も増え、意外とみんな肯定的。
そして着物は日本人の体形に似合うようにできた服だから、普通にカッコいい!
着物を着こなして、この際みんなでSNS発信してみよう!
そして一方で、そんなこんなで市民権を得られない着物文化は衰退しています。
そう、着物を着る人がいないとヤバイんです。
着物を着たいあなたは「救世主」かも!?
この記事ではこんなことを書いています!
- 日本人には着物が似合う!
- 着物文化衰退の危機?
- 普段着着物を始める時の意外なハードルとは!?
- SNS発!今、普段着着物を着こなす人がたくさんいる!?
というワケで、これから着物を始める人にエールを送ります!
着物を普段着にするのはおかしくない!
昔の日本人は普段から着物を着ていました。
なんで今は「おかしい」の?
着物は日本人に似合うようにできている
そもそも洋服は、日本人にあまり向いていなかったりもします。
欧米の方々のように手足が長く、メリハリのある体型に似合うようにできているから…。
そうです、日本人の多くは、胴長短足で偏平、寸胴体型です!
着物は、そんな日本人の体形に似合うようにできた服と言えます。
もちろん、若い世代でスタイルいい人は増えてはいますが、これホントです。
モデルさんが洋服着ればカッコいいけど
証拠に洋服ブランドのモデルさんは、日本人でも7~8頭身で超スタイルいいですよね?
ファッション誌を見ると、そんなモデルさんたちに憧れちゃうワケです。
で、何かいいなと思って自分が試着してみると、「んっ?」って(笑)。
何だか絶望的なものを感じてしまう!
モデルさんが洋服着ればカッコいいけど、僕みたいな典型的日本人体型では、どうあがいても似合わず、無理なものは無理…。
一部、工夫と根性で自分に似合うようにしてしまうハイセンスの方はいますが、やはり限界があるんですね。
着物を普段着にするのはおかしくない!
一方で着物は、典型的日本人体型のみならず、中肉中背終いにぽっちゃりの人の方が似合ったりします。
あんまり言うと怒られそう(勿論、スタイル良くて着こなしている人もいます、念のため)。
着物を普段から着ている人はいないのでピンとこないかもですが、日本人が着物を普段着にするのは理にかなっていておかしくはありません!
そして、着物を着て歩けばわかりますが、意外と肯定派な人が多いんです。
時には褒められる事もあるくらい。
まあ、ときどき「着物警察」っていう面倒くさい人が、なんやかんや言ってきますが、そんな固定観念の塊な人、気にしなくていいです。
着物が市民権を失った理由
では、そんな日本人に似合うはずの着物が、今は市民権を失っています。
なんで普段着として着なくなったのかな?
着物業界の循環が止まっている
例えば、洋服でイメージしてみて下さい。
- 昔作業着だったジーンズをカジュアルで着こなした(ブームが生まれる)
- 受け入れる人が増えていく(定番化)
- ジーンズカジュアルからさらに派生した新しいブームが生まれる(文化となる)
これがグルグル回るんだと勝手に思ってます。
そして、ブームが生まれるのは主に「お金のない若い世代」というのがポイント!
で、着物業界はこのブームが生まれる循環が止まっているのです。
戦後の呉服店の高級路線戦略
戦後、使い勝手のいい洋服が急速に普及しました。
そこで昔の呉服店が、生き残りをかけてとったのが「高級路線」だった…。
機動力や使い勝手の優れる洋服と戦うための、一種のブランディング戦略です。
「着物は特別な時に着るもの」もしくは「高級なもの」、和服と洋服の差別化をして売ったワケです(所説あり)。
着物はこういった戦後の呉服店の高級路線戦略が強まり過ぎた結果、若い世代が買えず着物を着る人が激減し、市民権を失いました。
着物文化の危機
僕自身も、祖母は「和裁士」だったものの、少し前まで着物を着た事がありません。
それでも、子供の頃毎年送られてきた着物生地の布団カバーが大好きでした。
使えなくなったキレイな柄の絹生地を、パッチワークのように縫い合わせた、祖母の愛情たっぷりカバーです。
というワケで、着物の絹の肌触りや独特な香りは僕の原風景でもあります。
祖母は随分前に引退しましたが、そんな職人さんたちが今直面する問題は、
- 十分な収入が見込めない
- 後継者がいない
- 需要がない
などがあります。
それにより、着物の職人さんが廃業を余儀無くされたり、後継者が激減したりしていて、今、着物文化の危機にあると思われます!
僕もお義父さんの影響で最近になって着物を着始めて、初めてこの着物文化の危機的状況を把握することになります。
素敵な着物文化、まずは知る事から初めてみませんか?
着物を着たいと思っているあなたは「救世主」!
「救世主」って大それた表現ですけど、そのとおり!
危機的状況にある中、現在、作り手側とユーザー側ともに、新しいブームが起きる兆しがあります。
ぜひ、その流れに一緒に乗ってほしいと思います。
着物を着たいと思っているあなたは「救世主」なのかも!?
どんどん一緒にブームを作って行きましょう!
「おかしい」のではないかと気にする家族
とは言え、着物を普段着にしようとした時、気にするのは家族だったりします。
一緒にお出かけしたくないって言われちゃった(泣)!
家族が気にする理由
例えば僕の話をします。
着物を普段着にしようとし始めた数年前、家族からの反発がありました。
普段着着物を家族が気にする理由は、
- 人から変な目で見られないか?
- 悪目立ちするのではないか?
- 一緒に出掛けるのは恥ずかしい!
- そもそもあなたいきなり大丈夫?
と言ったところでしょうか?
決して「完全否定」ではありませんよね?
最初は続かないだろうと思っていたのでしょう。
後に「これは本気だ!」と気づくと、更に反発が強くなってきましたね。
というワケで着物を着るのは一人の時だけ(泣)!
現在、特に男着物は希少種なので、人の目線がきます。
当然、こちらを見る人は、ついでに一緒にいる人間も見るワケです。
それもつらい!・・・ですよねー。
家族は、何だかいろいろ心配なだけなのだ!
「明日予定ある?ふーん・・・、着物着て出かけていい?」
僕の休みの前日の定番トークです(笑)。
基本的には奥さんと過ごすのが好きなので、その前に「自分と自分との協議」をしてから相談。
そして着物でお出かけとなったら、着物コーデを考えて行先をググるワケです。
というワケで着物を着るのは一人の時だけ(泣)!
諦めから少しずつ理解してくれるように
だいぶ着こなせるようになってくると、家族は半ば諦めが(笑)。
特別何か言ってくる事はなくなりました。
懲りずに普段着着物を着続けていると、最近では諦めから少しずつ理解を示してくれるようになり、父の日には「作務衣(さむえ)」や「扇子」を贈ってくれるようにも!
着物ではないものの、やっぱり嬉しかったですね。
「作務衣」ってところが少しの抵抗を感じないワケではないですが。
いつかは認められるようになりたいですね!
みんなでSNS発信してみよう!
SNS発信により着物を着る人が増えれば、悪目立ちしないはず!
着物好きが増えたらうれしいな!
僕が着物を着始めたきっかけ
もうちょっと僕の話をします。
ちょっと話は逸れますが、僕が着物を着始めたきっかけは、お義父さんの着物を形見分けして貰った時から。
着物好きだったお義父さんでしたが、生前は「悪目立ちする」という理由で、家族の手前あまり着る機会がありませんでした。
僕はお義父さんが亡くなる直前の入院中、「着付けを覚えるので、元気になったら一緒に着物で出かけましょう」と約束しました。
が、それは叶わぬ夢となりました。
それ以来、お義父さんの着物で浅草などに散歩に出るようになったワケです。
単純に思ったのは「着物を着る人が増えれば、悪目立ちしない」はず!
お義父さんのような残念な思いをする人が減って、着物に限らず好きなものを楽しめる人が増えますように。
着物離れの進んだ日本では着物はめずらしいだけ
着物を普段着として着ることはおかしくないです。
ただ、着物離れの進んだ日本では着物を普段着として着るのはめずらしいだけ…。
だから、多少は周囲からの目は気になるかも?
まあ、特に男着物は本当に珍しいですもん、仕方ない・・・。
「何で着物?」「今日は何かあるの?」と聞かれるかもしれないし、「頭おかしいんじゃないの?」と悪意のある声も聞こえるかもしれません。
にしても関係ない人なら流せばいいんで、堂々とすればいいんです!
みんなでSNS発信してみよう!
こちらのインスタ投稿は、着物スタイリストの方のアカウント。
着物の造詣(ぞうけい)が深い方が、多くの斬新な発信をして下さると、とっても心強かったりします!
「着物は自由なのだ」と思えます。
ぜひフォローしてみて下さいね!
そしてこの際、初心者の人も着物で出かけたら、SNS発信をしてしまいましょう!
「いいね!」やお褒めのコメントが入れば、自信になります。
肯定派が断然多いことを感じられますよ!
また、これは友人たちにも有効だったりします。
ある日突然普段着着物をしたら、友人はびっくりするかと思うけれど、発信しておけば戸惑われない(笑)!
僕自信も・・・、
とか、
といった、発信をしています!
着物を着る人を増やしたい!
着物を着る人を増やしたい(特に男性)!
そうしたら「おかしい」と言われなくなるって。
そして、当たり前のように街で見かけるようにしたい!
目下、そんな目標に向かって、僕も頑張っていきます!
「着物を普段着にするのはおかしくない!」のまとめ
着物を始めたばかりの人、これから始めようと思っている人、気にする事はありません。
着物は日本人に似合う服だし、普段着にするのはおかしくありません!
周りの目も、オシャレにSNS発信する人たちを見れば、気にならないと思います。
気にする家族も、自分次第でいつかは認めてくれる・・・はず!
一緒にSNSで発信しよう!
こちらのインスタ投稿の様に、親子で楽しむ方もいらっしゃいます!
何となく僕を含む40〜50代の方々は、着物への障壁を感じている気がしますが、今のお若い親御さんたちには変な先入観がないのかもしれません。
きっと普段着着物を見直そう(楽しもう)とする人が増え、次世代にも受け継がれていきますね。
こちらは、ご夫婦で普段着着物を楽しんでいらっしゃいます。
う、羨ましい・・・、こういうの憧れ!
今、着物ブームの波がきつつあります!
それに乗って、着物人口が一人でも増えてくれる事を願ってます。
ぜひ、着物をお洒落な普段着として、自由に楽しんで下さい!
ちなみに、着物を部屋着にするのは、着付け以外にも結構ハードルが高かったりするんです。
僕は正直なところ、部屋着は「作務衣」が好みです。
ご覧頂き、ありがとうございました。